セッティングを行っても季節が変わる度にセッティングが必要になるのでは?と
疑問に思われる方もいらっしゃると思いますので少しお話しておこうと思います。
実際「夏」と「冬」では1体積中の空気の密度が変わりますので確かに春に
セッティングを行ったデータは夏や冬になるとずれる事になるのは事実です。
詳しい密度の説明は割愛させて頂きますが結論だけ申し上げますと
気温の高い「夏」は濃くなり、気温の低い「冬」は薄くなります
上記グラフは「春」にパワーチェック(セッティング前)を行ったバイクの「夏」と「冬」での
空燃比の移動を簡単に表したグラフです。
●「夏」の黄色線のグラフでは※1の赤丸にある様にプラグが死んでしまうほど濃い領域にタッチしています。
●「冬」の緑色線のグラフでは※2の赤丸にある様に息つぎしてしまうほど薄い領域にタッチしております。
この様なバイクの空燃比では夏と冬でいちいち調整が必要になってしまうのがお分かりいただけると思います。
しかし上記グラフの通り当店では大きく上下した空燃比をできる限り13:1を基準に真っ直ぐになるようにセッティングを行いますので気温差で生じる空燃比の移動は確かにありますが危険な領域にタッチする事無く平行に推移しますので、それを走行中の「違和感」と感じる方は非常に少ないと思います。