よく「インジェクション車のマフラーを交換して空燃比がずれてしまっても最新のバイクはECUが
自動で修正してくれるから大丈夫」と言う話をされる方がいます。
これは 完全に都市伝説でありそんな調整機能はバイクにはありません。
一部の外車と最新モデルは確かに存在します。しかし第六話にあるように
それによって調整されるターゲット空燃比は残念ながら「15:1」であって
「13:1」のベストセッティングではないのです。キャブ車も同じで
「マフラーを交換すると薄くなるからメインジェットを上げる」と言う行為も全て
正解とは限りません。逆に空燃比が濃くなってしまうマフラーも存在します。
セッティングを行っても濃いが故に燃料を引く方向になる訳ですから当然の事ながら
パワーアップは期待出来ません。同時にプラグの色での判断も危険です。
一度真っ黒になったプラグはすぐに真っ白になるでしょうか?
あいまいな経験や感覚で濃い、薄いを判断するより確実な方法が当店にはあります。
当店ではバイクの空燃比を正確に計測することの出来るシャーシダイナモが設置してある
数少ないバイクショップです。「パワーが上がった」や「高回転まで良く回る」といった事よりも
「スムーズで乗りやすくなった」「パーシャルが使いやすい」など街乗り思考が
ベースで極論を言うと「エンジンを壊さず愛車と長いお付き合い」を目指しています。
これを読んで頂いてセッティングの重要性が分かっていただけますと嬉しく思います。
お問い合わせ、ご来店、心よりお待ちしております。
ゼンマイセッティングサービス 大松 孝之